新規投資候補7選

2018年5月3日木曜日

米国株


ポートフォリオの改築に伴い、新たな銘柄に新規投資を検討しています。

かなりMinorな銘柄も含まれるので、銘柄紹介も兼ねて検討している銘柄を5つほどピックアップしました。




<新規投資候補>

1.JNJ
なぜ今まで投資していなかったのか、というくらいの鉄板銘柄ですが、投資していなかったのには理由があります。

  • 増配率が今一つであること
  • 全ての米国株投資家が保有していると言っても過言ではないくらいの銘柄なので敢えて避けていた(人気銘柄で期待値が高いため)
  • 非常に安定しているため投資するのは今でなくても良いと考えていた(暴落時に出動したい)

今になって検討している理由は持続性を優先するようになったためです。
今までは配当水準(配当利回りと増配率)を優先していたため、投資に至りませんでしたが永続性を優先するならやはり外せない銘柄です。

営業CF margin:27.5%


2.MMM
何と言っても配当王。59年連続増配の実績があります。一般に、連続増配年数が増えればそれだけ増配率は見劣りする傾向がありますが、59年連続増配で未だに2桁増配する脅威の企業です。

巨大なコングロマリットにあまり良いイメージが無く、今まで投資候補とはしていませんでしたが、3Mはすべての事業が成長していて、営業利益率も申し分ないです。

59年連続増配の実績と増配率を再認識して投資候補としました。

営業CF margin:19.7%


3.HD(Home Depot)
こちらは連続増配というわけではありませんが、減配せず右肩上がりで配当を増やしています。増配率も高水準です。

当初は配当王のLOWで考えていましたが、営業CF marginがシングルだったので、HDを投資候補としました。

営業CF margin:11.9%


4.WM(Waste Management)
廃棄物処理を手掛ける会社です。

人がやりたがらない仕事を手掛けているというのがいいな、と思ってます。
事業としても比較的競争が激しくない分野ではないでしょうか。

ベーシック且つ地味な事業で着実に成長しているので、ジブンの方針にピッタリです。

営業CF 投資CF FCF 財務CF Cash
(WM)Cash flow

2011~2013年に増やしていた設備投資の効果が2015年頃から現れ始めていることが読み取れます。
2015年からは営業CF、FCFがともに右肩上がりで増えています。
各CFのバランスも理想的な感じです。

また特筆すべきは、2008年~2010年です。
リーマンショックの影響がほとんど見られません。不況になろうともゴミ処理の需要は減らないため安定感が抜群です。安心してBuy&Holdできそうです。

営業CF margin:22%


5.AWK(American Water Works)
水道・廃水事業に従事する公益会社です。
面白いのは、同じ公益会社でも電力会社とは株価の推移や配当水準が全く異質である点です。

AWK(上)MSFT(中)D(下)比較チャート

ハイテク銘柄のような値動きです。
10年間のチャートでMSFT(Microsoft)とD(Dominion energy)と比較してみましたが、なんとMSFTを上回っています。

値動きはハイテクセクター、実態は安定した公益事業、というのがなんとも魅力的です。

配当水準もハイテクセクターのような感じで、現時点での配当利回り2.1%、増配率は10%程度です。

営業CF 投資CF FCF 財務CF Cash
(AWK) Cash flow

営業CFが順調に伸びてます。
投資CFも比例して伸びているのでFCFは確保できていませんが、この辺りは公益会社らしいキャッシュフローですね。安定的にキャッシュインが見込めるので、全力で設備投資を行ってます。

ここはジブンの見解ですが、公益は投資CFが以降の営業CFの伸びに直結しやすい面があると思います。
そのため投資CFが多額でFCFを確保できていない点もそこまで問題視していません。

営業CF margin:43.2%



6.T
通信セクターには少々懐疑的なのですが、6%を超える配当利回りは魅力的です。

事業としても通信インフラを提供しているので、持続性に問題はないように思います。
ただ、競争が激しいのと、公益セクターと違って設備投資が収益に結び付かないような印象があります。

通信速度向上のために多額の設備投資が必要ですが、通信環境が改善されたからといって月額料金を値上げできない構造上の問題があります。
5Gともなれば多額の設備投資が必要になるので、このあたりが不安材料です。

また、増配は全く期待できません。

営業CF margin:24.4%


7.ZMLP
ちょっとした番外編ですがMLPのETFです。配当利回りはなんと10%を超えてます。
シェール革命で株価が下落し、伴って減配もしましたが、更なる株価下落の影響で利回りが高まった格好です。

株価としては、ほぼKMIと同じような動きですが、KMIを始めパイプライン各社が強気の見通しを出していることから業績の改善も近いと見てます。

当然、懸念点もあります。
  • 出来高が少ない
  • 玉石混淆
ETFとしては出来高が非常に少ないので売買の際は注意が必要です。

また、ZMLPは40程のMLPで構成されていますので、玉石混淆です。ある程度の減配は覚悟しておいた方が良いと思います。

タイミング的にもMLPへの投資は悪くないと思っていますが、投資するとしても50%減配(利回り5%超)までは覚悟しておく必要があると思います。



以上、新規投資候補として7銘柄を挙げてみましたが、色々と気づきがありました。

やはり超長期視点で「永続する会社」を考えると、配当利回りは2%そこそこの銘柄になるものですね。今までの銘柄選定が短期視点過ぎたと気づかされました。

現時点の配当利回りが2%そこそこで増配力が高い「永続する会社」と、現時点で高配当ながらも「生活インフラとして機能している会社」という観点で考えていこうと思います。


上記で紹介した銘柄のいずれかには投資する予定です。
どの銘柄にしたかは今後の記事で報告します。