言いたいことを表そうとした結果、ちょっと長めのタイトルになってしまいました。
株式は株価で語られがちです。
確かに株価も大事ですがこれに囚われすぎるとBuy&Holdにも弊害が及ぶため注意が必要です。
株価とは?
株式を通貨に換算した値が株価であり、本質的には単なる交換比率のはずです。
株式も通貨も金融資産であり、その資産性に優劣はありません。
特性が異なるだけで、同列の資産です。
日本国内で生活するなら為替を気にする必要はないのと同じで、株式→通貨にするつもりがないのなら株価には何の意味もないはずです。
為替も含めて交換比率は、異なる経済圏を行き来するときに作用するものなので、その世界に居座るならば無用の長物なわけです。
株価ではなく株数!
株式と通貨を同列の資産として比較するならば、キャッシュの多寡(金額)は株数に相当するはずなので、株式投資においては株数に着目すべきと考えます。
〈通貨と株式の比較〉
通貨 | 株式 | |
---|---|---|
交換比率 | 為替 | 株価 |
資産性 | 金利 | 配当利回り |
多寡 | 金額 | 株数 |
株価は簡単に下落しますが、株数は売却しない限り減少することは無いわけです。
であれば、株数に着目した方が投資のモチベーションも維持しやすいのではないでしょうか?
円の資産価値(多寡)は為替ではなく金額で評価されるのに、株式の資産価値(多寡)が株価で評価されるのは株式の価値が通貨に劣ると認識されているからでしょう。
ですが本来は、特性が異なるだけで同列の資産のはずです。
得意分野がそれぞれ異なる、と考えるべきではないでしょうか?
個人的にはこう考えます。
〈各金融資産の特性〉
決済 | 送金性 | 貯蓄性 | 流通 | |
---|---|---|---|---|
通貨 | ○ | △ | △ | ○ |
株式 | × | × | ○ | ○ |
仮想通貨 | × | ○ | × | × |
適切な日本語が思い浮かばなかったので「送金性」「貯蓄性」と表記しましたが、
送金性:授受の簡易性
貯蓄性:資産価値の経時的な向上性
という意味合いです。
仮想通貨はまだまだ土壌がてきていませんが、特性を比較するために敢えて記載してみました。
つまり、金融資産の活用を切り口として考えれば、通貨は消費に、株式は保有に、仮想通貨は送金に向いていると言えます。
まとめ
やや脱線してしまったので、言いたいことをまとめますと、
- 株価は株式と通貨の交換比率に過ぎない。
- 円資産を金額の多寡で評価するのと同じように、株式では株数に着目するべき。
- 通貨と株式、その他の金融資産は特性が異なるだけで同列の資産である。
ジブンもまだまだ株価に囚われてしまってますが、株数の積み上げをモチベーションにして配当再投資を継続していきます。
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