NPVとIRRというものをご存知でしょうか。
最近初めて知りましたので、紹介します。
NPVとは
Net Present Valueの略で、割引現在価値と表現されます。将来のキャッシュフローを一定の利率で割り引いて、現在価値で表したものです。
IRRとは
Internal Rate of Returnの略で内部収益率と呼ばれています。NPVが0になるときの割引率です。
NPVとIRRは数式で下記のように表せます。
左辺がNPVを表しており、このときのrがIRRです。
米国株投資を例にして考えてみます。
例えば、5年間で以下のような配当が期待できる銘柄に100万円投資して、5年後に120万円で売却できると仮定します。
投資・・・-100万円
1年後・・・2万円(配当)
2年後・・・2.2万円(配当)
3年後・・・2.4万円(配当)
4年後・・・2.6万円(配当)
5年後・・・120万円(売却)
この場合は、IRR≒5%となります(エクセルを使えば簡単に算出できるので、計算過程は割愛します)。
株式の場合は、売却時の株価が不確定なため、このような使われ方はされませんが、太陽光発電のような将来のキャッシュフローの見込みが立ちやすい案件では参考になるかと思います。
IRRを用いた検証
例えばローン金利(資金調達コスト)が2%で、IRRも2%であれば、やる意味なしと言えます。
では、IRRが5%ではどうでしょうか。
差し引き3%のリターンが期待できそうですが、太陽光発電投資のリスクを考慮して3%で割引くならば、これまた投資するに値しないと考えられます。
このときの判断基準となる利率を、ハードルレートと言います。
太陽光発電のハードルレートは、ローン金利+αと言えます。
NPVを用いた検証
IRRを使った検証では金額の多寡が考慮されません。金額の多寡に着目するときはNPVを使います。
まず、将来のキャッシュフローをハードルレートで割り引いて現在価値に換算します。
その金額から初期投資額(自己資金)を引いてプラスであれば、ハードルレートを上回るリターンが期待できると考えられます。
20年間のキャッシュフローを5%で割り引いた現在価値が500万円、自己資金の初期投資額(土地代)が300万円とします(土地代はローンで組めないので自己資金で賄うことになります)。
この場合、NPV=200(>0)となるので、投資に値すると判断できます。
これは、投資成果を初年度に集約したとき、300万円の投資で200万円の利益が得られるのとを意味しています。
投資成果を金額で比較できるため、イメージしやすいかと思います。
最近初めて知りましたので、紹介します。
NPVとは
Net Present Valueの略で、割引現在価値と表現されます。将来のキャッシュフローを一定の利率で割り引いて、現在価値で表したものです。
IRRとは
Internal Rate of Returnの略で内部収益率と呼ばれています。NPVが0になるときの割引率です。
NPVとIRRは数式で下記のように表せます。
左辺がNPVを表しており、このときのrがIRRです。
米国株投資を例にして考えてみます。
例えば、5年間で以下のような配当が期待できる銘柄に100万円投資して、5年後に120万円で売却できると仮定します。
投資・・・-100万円
1年後・・・2万円(配当)
2年後・・・2.2万円(配当)
3年後・・・2.4万円(配当)
4年後・・・2.6万円(配当)
5年後・・・120万円(売却)
この場合は、IRR≒5%となります(エクセルを使えば簡単に算出できるので、計算過程は割愛します)。
株式の場合は、売却時の株価が不確定なため、このような使われ方はされませんが、太陽光発電のような将来のキャッシュフローの見込みが立ちやすい案件では参考になるかと思います。
IRRを用いた検証
例えばローン金利(資金調達コスト)が2%で、IRRも2%であれば、やる意味なしと言えます。
では、IRRが5%ではどうでしょうか。
差し引き3%のリターンが期待できそうですが、太陽光発電投資のリスクを考慮して3%で割引くならば、これまた投資するに値しないと考えられます。
このときの判断基準となる利率を、ハードルレートと言います。
太陽光発電のハードルレートは、ローン金利+αと言えます。
NPVを用いた検証
IRRを使った検証では金額の多寡が考慮されません。金額の多寡に着目するときはNPVを使います。
まず、将来のキャッシュフローをハードルレートで割り引いて現在価値に換算します。
その金額から初期投資額(自己資金)を引いてプラスであれば、ハードルレートを上回るリターンが期待できると考えられます。
20年間のキャッシュフローを5%で割り引いた現在価値が500万円、自己資金の初期投資額(土地代)が300万円とします(土地代はローンで組めないので自己資金で賄うことになります)。
この場合、NPV=200(>0)となるので、投資に値すると判断できます。
これは、投資成果を初年度に集約したとき、300万円の投資で200万円の利益が得られるのとを意味しています。
投資成果を金額で比較できるため、イメージしやすいかと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿