調整局面もどこ吹く風、唯我独尊銘柄

2018年10月30日火曜日

米国株

週明けの米国市場は下落で始まりました。
調整局面も長期化の様相を呈しています。


NYダウ:-0.99%
S&P500:-0.66%
NASDAQ:-1.63%

そんなボラティリティが大きく波乱含みの相場ですが、株価的に全く影響を受けていない銘柄があるので、紹介します。


先物取引所を運営するCME Group<CME>です。

ここ1カ月の値動きはこんな感じです。
PG(橙) CME(青) MCD(緑) JNJ(赤) IVV(紫)

IVV(S&P500)と下落耐性に定評のある銘柄を比較対象としてみました。

PGとMCDが決算を受けて急伸したので、CMEが目立たなくなりましたが、1か月間の騰落率は次の通りです。

<1カ月の騰落率>
PG:+7.2%
CME:+6.35%
MCD:+4.89%
JNJ:+0.41%
IVV:-7.18%

下落耐性に定評のある銘柄だけあってIVVを大幅に上回っています。ただ、調整局面前に買われてなかったので、その分売られなかったとも言えるかもしれません。

ということで1年間に期間を延ばして比較してみます。


PG(橙) CME(青) MCD(緑) JNJ(赤) IVV(紫)

やはり順位が逆転します。

<1年間の騰落率>
CME:+31.17%
MCD:+5.91%
IVV:+4.55%
PG:1.15%
JNJ:-0.64%

ディフェンシブ銘柄は、今年1月の調整で売られてそのまま横ばいで推移していました。元々下げていたので、10月の調整ではそれほど下げなかったということです。

IVVは順調に回復していましたが、10月の調整で大きく下落、決算で急伸したMCDと順位が入れ替わりました。

一方でCMEは順調に上値を切り上げています。

理由は不明です。一応、金融に属するので、真っ先に売られそうなものですが、全く影響を受けずに上値を切り上げているのが意外でした。

因みに、似たような銘柄でNDAQ、MSCI、BLKなどとも比較してみましたが、これらは10月の調整で大きく下げてました。

なんでCMEだけ下げていないのか不明です。

だから何だと言われればそれまでですが、ちょっとしたトピックとして取り上げてみました。