サクソバンク証券が米国株の取扱いを開始!手数料国内最安で頭一つ抜け出た存在となるのか?

2018年9月23日日曜日

米国株



9月5日からサクソバンクが米国株式の取扱いを開始しています。

手数料、取扱い銘柄数ともに国内証券を凌駕する内容です。



改めて各社を比較してみます。
参考までにFirstrade証券も加えてみました。



証券会社SAXOSBI楽天マネックスFirstrade
手数料0.2%0.45%0.45%0.45%0%
最低手数料$5$5$5$5$0
最大手数料$15$20$20$20$0
為替手数料0.2%4銭25銭25銭$0*
米株銘柄数6130149115133329-
特定口座××
NISA××
損益通算△**
(記事投稿時点)
*Firstrade証券の為替手数料はTransferWiseで送金した場合を想定して$0としてます。
**Firstrade証券の損益通算は口座内の単年の譲渡損益に限られます(配当所得との損益通算不可)。


サクソバンクに関し、為替手数料がいくらなのか、特定口座には対応するのか、NISAの開設を受付けるのか、については確かめることができませんでした。


他の方のブログを見る限りでは円貨決済のみで、特定口座、NISAには非対応らしいです。


サクソバンクのHPでは確認できませんでしたのでここでは「?」としておきました。


分かり次第、追記します。

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(2018/10/13追記)
サクソバンク証券では一般口座、円決済での売買となり、為替手数料は実勢為替レートの0.2%程になるそうです。

つまり、配当は円貨での受取りとなり、その際にも0.2%のコストが掛かることになります。

売買時に売買手数料0.2%+為替コスト0.2%、配当受領で為替コスト0.2%、配当再投資で売買手数料0.2%+為替コスト0.2%が掛かることになるので、国内証券会社と比較してもメリットは無いように思います。

ただ、一部の銘柄に限りDripは可能なようです。Dripが利用できる銘柄であれば配当は株式での受取りとなるため、為替コストと売買手数料をカットして配当再投資が行えます。

結論としてはDrip可能な銘柄に限りサクソバンク証券での売買メリットがあると言えそうです。
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手数料が0.2%というのは喜ばしいのですが、最低手数料が他の国内証券と変わらないのが残念です。


1回につき、$2500以上の売買を行わなければ、0.2%の恩恵を受けることはできないことになります。


小資本の投資家は恩恵を受けづらいです。


また、サクソバンクの米国株式取引ルールを確認しましたが、残念ながら株式の入出庫には対応していないようです。



他の国内証券から米国株式を移管してサクソバンクで投資を継続する、ということは今のところできません。


ただ、金融商品取引業者として国の認可を受けているため、譲渡損失と配当所得の損益通算や譲渡損失の3年繰越しは可能です。


ここが外資の証券会社ながらFirstrade証券とは異なる点です。


イメージとしては国内証券と海外証券の間くらいの位置付けでしょうか。



国内証券3社がどう動くか…

サクソバンクの参入によって一番痛手を受けるのはマネックス証券のような気がします。


マネックス証券は取扱銘柄数を売りとしていたからです。


完全にサクソバンクにお株を奪われました。


サクソバンクが特定口座やNISAに対応しないならば、マネックス証券にもメリットがありますが、サクソバンクがこれらにも対応するようならマネックス証券に目ぼしいメリットは無いような気がします。


楽天証券はポイントでの優位性があるので、合理的なメリットがあります。


SBI証券は為替手数料が安いことくらいですので、売りとしてはやや弱いですね。
(銀行口座との連携など他にも強みはありますが)


国内トップの意地にかけて、手数料競争を仕掛けてくれることを期待します。


サクソバンク証券を活用すべきか…

ジブンとしては国内の証券会社で資産を分散させることは本意ではありません。


資産が限られてるので分散のメリットよりも効率が落ちることのデメリットが大きいからです。


CFDでも取扱銘柄が豊富ですが、手数料が割高なので今のところGMOクリック証券で十分そうです。


各社の競争を期待して今後の動向を見守りたいと思います。