このタイトルは、ジェレミー・シーゲル教授の著書「株式投資の未来」のサブタイトルで用いられている表現です。
実は、永続する会社という観点は、これまであまり意識していませんでした。
大多数の会社よりもジブンの人生の方が先にエンディングを迎えるのだから、永続するか否かは関係ない、と考えていたからです。
先日、運用方針を策定し、株式を後世に引き継ぐことを決めたことで、このタイトルが腑に落ちました。
永続する会社が利益をもたらす、という考えについて理解はしていたつもりですが、その理解が不十分でした。
キャッシュを分配し続けてくれるわけですから、長く続くということは非常に重要です。
一方でキャッシュを株主に分配するためには、キャッシュを稼ぐ必要があるわけで、そのためには利益成長が不可欠です。
そのため一般的には成長が重視されます。
競争激しい現代では成長がなければ淘汰されるからです。
常に成長が求められます。
持続のためにも成長が必要なのです。
しかし、あまりに成長を追い求めると持続性が損なわれます。
減配に至った会社は大抵はこのパターンです。
以前取り上げた<KMI>もそうでしょう。
成長か?持続か?
これが成長を追い求めた設備投資となると話は別です。
その場合は期待が乗っかります。
期待が集まると株価が割高に形成されてリターンが割り引かれます。
また、一般的には、設備投資にキャッシュが使われると株主還元が犠牲になると考えられますが、公益・インフラ会社はやや特殊です。
営業キャッシュフローが非常に安定してます。数年先の営業キャッシュフローの見通しが立つと言っても過言ではないかもしれません。
それ故に、計画的な株主還元が可能で、設備投資に多大なコストが掛かるとしても、それが成長を追い求めた(身の丈以上の)ものでなければ、株主還元が犠牲になることはありません。
以上のような考えから、一般的には否定される公益・インフラ会社に対して、ジブンは肯定的です。
設備投資に多大なコストが掛かりますが、公益性が求められる業界故に低成長でも淘汰される可能性が少なく、キャッシュフローの見通しが立つため計画的な株主還元が可能です。
「永続」に最も近い存在と言えます。
だとすれば、結果的に優れたリターンをもたらしてくれるはずです。
(100年、200年単位の話ではありますが)
全ての銘柄を公益・インフラ会社に切り替えるつもりはありませんが、段階を経て比率を高めていくつもりです。
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