前回、米国株の配当と譲渡益に掛かる税金についてまとめたので、諸外国についてもまとめてみます。
各国の現地配当課税と代表銘柄
現地配当課税 | 代表銘柄 | |
---|---|---|
英国 | 0% | RDS-B, DEO |
豪州 | 0% | BHP, WBK |
香港 | 0% | HSBC |
シンガポール | 0% | AVGO |
ブラジル | 0% | ERJ,VALE |
米国 | 10% | NA |
オランダ | 15% | ASML, PHG |
カナダ | 15% | ENB |
アイルランド | 20% | ACN, MDT |
ベルギー | 30% | BUD |
*日本国居住者がベルギーの配当を受け取る場合は軽減税率15%が適用されます。
(30%が源泉徴収されますが、その後15%分が還付されるかは定かではありません。)
*AVGOはシンガポールから米国への本社移転を計画中です。
上記についてはジェトロの情報を基にしています。
間違いがある可能性もありますので、詳細はこちらでご確認下さい。
https://www.jetro.go.jp/world/n_america/us/invest_04.html
上記では現地配当課税に絞って記載していますが、譲渡益税については、二国間租税条約にて、原則国内課税が認められているようです(一部例外あり)。
つまり、譲渡益に対しては基本国内課税のみとなります。例外もあるようなので注意して下さい。
そして、もう1つ注意点があります。
各国ADRは上記の現地配当課税とは別にADR管理手数料が掛かります。
ronaldreadさんがわかりやすくまとめてくださっているので拝借します。
(参照)ADR手数料を調べる方法
要注意なのがBUDです。
BUDはアルコール銘柄としては有望ですが、ベルギーの現地配当課税が高く、ADR管理手数料も高額です。
手取り配当が額面の44%になる上、一株当たりの配当額からADR管理手数料が引かれます。
実際、配当を受け取る際は額面の半分以下ということです。
更に為替次第で目減りする可能性もあります。
配当目的としては投資出来ませんね。
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